蓋の採寸時に、注意が必要なグリストラップ③
グリストラップの蓋、受けカゴ(バスケット)、仕切り板(スライド板)、トラップ管等を製作している、 グリストラップ蓋.com です。
先日「蓋の採寸時に、注意が必要なグリストラップ①」と「蓋の採寸時に、注意が必要なグリストラップ②」というタイトルで書いたブログの第三弾です。
以前にお問い合わせいただいたグリストラップの蓋です。
これだけでは、注意が必要とは感じないかもしれません。
蓋を開けた状態の画像がこちらです。
これで、このグリストラップの特殊性が分かりますでしょうか。
通常あるはずの、グリストラップの枠がありません。
グリストラップの周囲に溝のような跡が見られますので、もしかすると当初はそれを枠としていたのかもしれませんが、現在枠としては機能していません。
したがって、グリストラップの蓋は少し大き目に作られており、地面に直置きされている状態です。
ここに新しくステンレス製の枠を設置する事は可能ですが、今回は採寸がテーマなので、枠の無いグリストラップの場合、どういうサイズで蓋を製作するかという観点で書きたいと思います。
まず蓋の大きさは、開口部よりも大きくなくては落下してしまいますので、1枚目の画像のように、少し大き目に作る必要があります。
そして直置きのグリストラップの蓋の場合、デメリットが2つあります。
1つは、地面と蓋との間に段差ができるという事です。
それは物理的に避けられない為、どうしようもないのですが、躓いたりする可能性があるので、マットなどを敷いて、より段差を滑らかにするくらいしか対応方法がありません。
ちなみにマットを敷くと、通気性が悪く、蓋が錆びやすくなります。
2つ目が重要なのですが、枠が無いと蓋が動いてしまう可能性があるという事です。
蓋が動いてしまうと、ズレてグリストラップの蓋の上を歩いた際にグリストラップ内に落下してしまう可能性があります。
それを防ぐ為に、蓋の裏にズレ止めを正確なサイズで設置する必要があります。
どのようにズレ止めを設置するかはケースバイケースですが、そのグリストラップに合わせたズレ止めの位置をアドバイスさせていただきます。
枠の無いグリストラップは古いものが多く、最近は見る機会が少なくなっていますが、まだ一定数存在するので採寸時には注意が必要です。
今後とも、 グリストラップ蓋.com をよろしくお願いいたします。