グリストラップの流入管をトラップ構造にしたい【前編】

グリストラップの蓋、受けカゴ(バスケット)、仕切り板(スライド板)、トラップ管等を製作している、 グリストラップ蓋.com です。

 

 

「グリストラップの流入管をトラップ構造にしたい」
このようなご要望は、1年に何度かお問い合わせをいただきます。

 

先日もお問い合わせいただいたのですが、トラップ構造にするには色々と条件がありますので、詳しく教えてくださいと返信したら、その後連絡が途絶えてしまいました。

 

ちょうど良い機会なので、その方に回答しようとした内容をブログとして書きたいと思います。

 

 

一次側を、トラップ構造にしているグリストラップです。
一次側をトラップ構造にしているグリストラップ | グリストラップ蓋.com | greasetrap-futa.com
右側の流入管が、トラップ管になっているのが分かるでしょうか。

 

 

「グリストラップの流入管をトラップ構造にしたい」という理由としては、今まで1つの理由でしかお問い合わせいただいた事がありません。

 

それは「屋外にあるグリストラップ」からの異臭が、排水管を通して厨房内に入って来たり、害虫が侵入する場合です。

 

「屋外にあるグリストラップ」からというのは、厨房内にグリストラップがある場合、蓋や取っ手の隙間などから臭いや害虫は出てくるので、グリストラップの流入管をトラップ構造に改修したとしても、大して効果が無いからです。

 

 

 

そして、実際に流入管をトラップ構造にした際に発生する問題があります。

 

トラップ構造にする為には、流入管の先が下の画像のように、水位より下で無ければ意味をなしません。
トラップ構造にする為には流入管の先が水位より下で無ければならない | グリストラップ蓋.com | greasetrap-futa.com


そうすると受けカゴ(バスケット)の出し入れが難しくなる場合があり、このグリストラップのように切込みが入った受けカゴ(バスケット)に改修するなど、ただトラップ構造にすれば解決とはいかない場合もあります。
(1つ前の画像をご参考いただくと、切込みが入っているのが分かると思います)

 

流入管のトラップ管を簡単に外せる構造に改修したとしても、受けカゴ(バスケット)の清掃時に、毎回トラップ管を外す手間は発生してしまいます。

 

 

 

そしてもう1つ、そもそも流入管をトラップ構造へする事が「できる」「できない」に関わる大きな理由があるのですが、少し長くなりましたので、それは次回に続きを書こうと思います。

 

 

今後とも、 グリストラップ蓋.com をよろしくお願いいたします。

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